交流戦の意義について

平成17年4月20日

幕張ヒーローズコーチ・保護者の皆さまへ

幕張ヒーローズ
吉 井 久 孝

交流戦の意義について

 皆さまには、日頃よりヒーローズのチーム運営にご協力いただき感謝申し上げます。先日は、全チーム全選手の集合のもと、幕西ファイヤーズ、磯部キングスターズと交流戦を行うことができました。朝早くからご協力頂きまして誠に有難うございました。

なぜ、このような試合を組ませて頂いたかを説明させて頂きたいと思います。

 その一番の理由としましては、地域間の子供の交流という目的があります。できれば、試合前、試合後にいっしょに子供たちでお弁当を食べたり、練習もしたいなと思っております。子供達は中学に入学したら部活動で顔を会わせるかもしれません。また、高校進学などでは同じ学校になるかもしれません。『お前、ヒーローズで野球をやっていたのか!』『お前、幕西にいたよな!』などの出会いが生まれればいいなと思っております。

 更に、コーチ達に審判の経験を積んで頂くという目的もあります。審判に関しては皆様には現在でも練習試合、公式戦でご協力を頂いております。特に我がチームは遠征での試合ばかりですので、主審と二塁審を行う経験が少ないのが現状です。更に、相手チームからのクレームなどで『主審などは積極的にはやりたくはない』という本音もあるかと思います。こういう場を利用して、コーチとして指導したり応援するだけでなく、審判をやりながら冷静に試合を見て頂いたり、経験を積んで頂きたいと考えております。したがって、この交流戦(他の試合でも同じですが)では、審判への『エぇ〜今のはストライクじゃないの』などの言葉の発言は厳禁とします。これは、コーチにも言えますが、応援をして頂きます保護者の皆様にも守って頂きたいと思います。審判に抗議が出来るのは、プレーの当事者と監督と主将だけです。
 人間ですから間違いは必ずあります。審判に関しては素人同然のコーチ達が、子供のために『審判経験』を積まないといけません。また、相手チームや選手に対する野次や、審判に対するクレームは傍から聞いていると不快なものです。ヒーローズは、こちらが野次られても、相手を野次らないチームにしたいと思います。野次ったり、クレームをつけることは自チームの子供たちにもよい影響を及ぼしません。

 3つ目の目的は子供達に多くの経験を積ませることです。我がチームは練習場所・試合場所には恵まれておりません。しかし、野球の好きな子供たちがたくさんいます。一方で交流戦を行う幕西と磯辺のチームはグランドがあるけれども子供が少なく練習や試合が組めないという悩みを抱えています。この交流戦にはお互いのチームの足りないところを補うという意味があります。
 我がチームは広いグランドでの練習や試合経験、人数が多いので試合にでる回数やいろいろなポジションを守る経験が不足しています。勝ち負けにこだわらないで経験を積ますための試合、チームの課題を試してみる試合も必要かと思います。相手チームは、人数が不足した場合は上の学年の子供が下の学年の試合に出たりするかもしれません。ご理解のほど宜しくお願い致します。

 もう一つ理由があります。我がヒーローズは子供達が多く、更に保護者の皆さまのご協力を頂くことが出来ております。遠征ばかりとはなりますが、たくさんの試合をこなすことが出来ます。しかし、一部のチームは少子化現象、子供の野球離れ等の影響で選手数が減っており、試合を組むことが困難であったり、チーム練習なども出来ないという状況もみられます。また、朝日ヶ丘エンジェルスとドリームスのように「合併」ということも起こっております。美浜区のチームなどは、企業庁等の土地を使用して試合・練習を行っておりますが、球場の使用状況が少なくなると、その土地の使用自体が止められる可能性もあるそうです。昔は野球のできる広場・グランドがたくさんあったのに寂しい話です。

 4つの理由を述べましたが、交流戦を始めてみて様々な問題がありました。試合時間が短かったり、全員を出場させられなかったり、まだまだ完成形のものではありません。今後は、混成チームとの試合や、下の学年の子供が上の学年の試合に出る、Dチームの試合経験の場などいろいろとチャレンジしていきたいと考えております。今のところは、交流戦は優勝チームを決めるものにはしないでいこうと考えております。皆様の方でも気づいたことやアイデアなどがありましたら、遠慮なさらずにおっしゃってください。形にこだわらす試行錯誤しながら次回の試合を行いたいと思います。

 また、試合の際には相手チームへのマナー、挨拶なども、保護者の皆様も子供達に率先して行っていただきたく願います。子供達の「挨拶の習慣」だけはご家庭でも徹底して教えて頂きたいと思っております。監督にだけ挨拶をすればよいと思っている子供たちもいます。聞こえない声の挨拶では「挨拶」とはいえません。挨拶の徹底だけは低学年から行わないといけないことだと思います。これはヒーローズにいる間だけでは教えられません。ご協力のほど宜しくお願いいたします。

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